会長挨拶

このたび、「第35回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会(JSNET2019)」を、2019年11月21日~23日(土)の3日間にわたり、福岡国際会議場ならびに福岡サンパレスにて開催させていただきます。本会を主催させていただくことを、心より光栄に思っております。この場をお借りして、ご指導をいただいた先輩方、そして全国の会員の皆様に深く御礼申し上げます。

福岡県での開催は、後藤勝彌会長の第15回(1999年)、中原一郎会長の第26回(2010年)に続き、3回目(福岡市では2回目)となります。特に、第15回総会は、私が初めてポスターの座長を務めさせていただいた学会であり、大変光栄に思ったことを今でも鮮明に覚えております。

さて、年次総会は、会員の先生方が心血を注いだ臨床、研究成果を発表する場であり、私ごときがこのテーマに沿った内容で発表してほしい、などと言う気は毛頭ありませんので、年次総会のテーマはありません。会員の先生方の努力の成果を拝聴させていただきます。

しかし学会のタイトルは、「脳血管内治療 社会に対する貢献と責任」とさせていただきます。脳血管内治療は、現在では脳神経疾患の外科的治療として、なくてはならない治療法となりました。以前は「この治療が患者さんに対して何か貢献できることはないか?」を必死に考えておりましたが、現在では多くの疾患に関して第一選択と言ってよい治療法です。したがって我々が社会(患者さん)に対して貢献するのは当たり前であり、責任が非常に重大になったと考えております。適応疾患、症例数も右肩上がりのこの時期に、治療の適応と安全性について振り返ってみることも必要ではないかと考えましたので、この点に関する企画も考えております。

プログラムは例年同様、3日間ともプレナリーシンポジウムを基軸として、一般演題、ポスター、CEP、共催セミナー、イブニングセミナーなどを考えております。博多は観光すべき名所は近隣にそれほど多いとは言えませんが、食通をも唸らせる食事処などは数多くございます。また、学会とは関係ありませんが、開催期間中は、会場に隣接する福岡国際センターで、大相撲九州場所も開催されております(24日千秋楽)。会場周辺だけでなく、町中で博多の秋の風物詩である髷に着物羽織の力士の方々を目にすることと思います。

皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

2019年1月吉日

第35回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会
会長 廣畑 優
(久留米大学 医学部 脳神経外科講座)

廣畑 優

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