特別企画「脳血管内治療後の遅発性脳内多発性病変に関する多施設共同後ろ向き観察研究」

謹啓
時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
第35 回日本脳神経血管内治療学会学術総会では、特別企画として「脳動脈瘤に対する血管内治療後の遅発性脳内多発性病変に関する他施設共同後ろ向き観察研究」を計画しております。ご存じのように脳血管内治療施行後、主に数週間を経過した後に、治療対象病変の同一血管支配域を主体とした脳実質内に、周囲に浮腫性変化を伴う多発性病変(頭部MRI造影T1強調画像では多発性の結節状増強効果を伴う)が生じる特異な病態が知られるようになり、わが国でも報告されております。原因としてはデバイスに使用される親水性ポリマーが脳内に残存することによるIV型アレルギー機序によるによる異物肉芽腫などが報告されておりますが、いまだに本疾患の全体像は明らかになっておりません。そのため脳血管内手術の中で最も症例数が多い脳動脈瘤塞栓術後に、脳梗塞では説明できない遅発性脳内多発病変を呈した症例を集積・検討することで、疾患の全体像(発症率、発症時期、症状、画像所見、治療、転帰等)および不良な臨床転帰に関連する因子を明らかにし、本疾患の早期診断と治療法の確立に寄与できればと考えております。

研究の詳細については添付書類「遅発性脳内多発病変 研究計画書」、入力フォームをごらんください。学会ホームページ(http://jsnet2019.umin.jp/)にも詳細を掲載しております。
ご多忙の中まことに恐縮ではございますが本研究にご協力いただければ幸いです。
ご協力いただける場合はtanoue_shuichi@med.kurume-u.ac.jp までご連絡をお願いいたします。事務局よりIRB 申請用書類、返信用のディスク、レターバックなどをご郵送させていただきます。ご不明な点がございましたら、事務局担当者までお問い合わせ頂ければ幸いと存じます。
末筆ではございますが、皆様の益々の御活躍と御健勝をお祈り申し上げます。

研究責任者:久留米大学医学部 脳神経外科学講座 廣畑 優
プロトコール制作責任者 筑波大学医学系 脳卒中予防治療学講座 松丸祐司
問い合わせ担当者:久留米大学医学部 放射線医学講座 田上秀一
電話:0942-31-7576
E-mail:tanoue_shuichi@med.kurume-u.ac.jp

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