会長挨拶2

このたび、第35回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会(JSNET 2019)を令和元年11月21日(木)~23日(土)の3日間にわたり福岡国際会議場ならびに福岡サンパレスで開催させていただきます。本会を主催させていただくにあたりご指導いただきました先輩方、そして多くの演題をご登録いただきました会員の皆様に厚くお礼申し上げす。

年次総会とは、会員の先生方が心血を注いだ臨床や、研究成果をご発表いただき、皆で勉強させていただく場と考えておりますので、本学会のテーマは決めませんでしたが、告知ポスターにはタイトルとして「脳血管内治療 社会に対する貢献と責任」を記載させていただきました。現在本治療が脳卒中の治療ならびに予防に対して第一選択と言えるほど発展いたしました。したがって社会に対する貢献は当然であり、より責任が重大になっていることを痛感しております。適応疾患、症例数とも右肩上がりのこの時期に責任(安全性、根治性) について再認識することも必要であると考えております。

さて、今回は公募演題として1432題いただきました。また各シンポジウムでは海外演者14人を含めて国内外からえりすぐりの演者をお招きし、指定演題として89題を準備いたしました。演題総数は1521題(共催セミナーを除く)と過去最高になりました。共催セミナーの演者、座長は各企業が希望された先生にお願いしておりますが、公募演題に関しては査読委員の先生方の評価から選出させていただきました。査読委員の先生方には非常に多くの演題の査読をありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
プログラムの構成については悩みましたが、近年では脳血管内治療医の中でもサブスペシャリティが分れる時代になりましたのでプレナリーシンポジウムを基軸として1日目は虚血性疾患、二日目が動脈瘤、三日目がシャント疾患を中心としたプログラムを構成しております。また比較的経験する機会の少ないシャント疾患などについて、海外と国内のエキスパートの先生がペアとなり 症例提示、画像の読み、治療方針について参加される先生方(20-30人)と双方向のディスカッションを行う企画としてMeet the expertを企画しております。先着順になりますので是非学会ホームページからご応募いただけば幸いです。

今回は特に文化講演、懇親会での余興などは準備しておりませんが、秋の博多での会ですので皆様に満足していただける食事処などは無数にあります。宿泊を含めて早めのご予約をお願いいたします。最後にJSNET 2019が会員の皆様にとって充実した会となるように準備委員一同、精一杯準備を進めております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

第35回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会
会長 廣畑 優
(久留米大学 医学部 脳神経外科講座)

廣畑 優

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